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東京裏読み
関東
1R2R
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9R10R
11R12R
関西
2R3R
5R6R
8R9R10R11R12R
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東京11R

3連単フォーメーション18、13⇒18、13⇔7、16、17、9、2、10、3(28点)

18⇒7、16、17、9、2、10⇒7、16、17、9、2、10、3 (36点)

3連複フォーメーション18、13-18、13、7-7、16、17、9、2、10、3(19点)

馬単18⇒13、7、16、17、9、2、10、3

皐月賞の1分58秒台以下の決着はマイラー色の強い馬に有利なるというのが持論。過去20年で1分58秒台以下の勝ち時計だった皐月賞馬のダービー結果からも単純にダービー直結にならないのが示されている。

ダービーの人気着順、皐月賞馬の馬名(皐月賞時計、皐月賞上がり時計=皐月賞の上がりランキング)

24年1人2着ジャスティンミラノ(1571、33秒9=上がりNo8)
19年1人4着サートゥルナーリア(1581、34秒1=最速上がり)
17年4人5着アルアイン(1578、34秒2=上がりNo4)
16年1人3着ディーマジェスティ(1579、34秒0=上がりNo2)
15年1人1着ドゥラメンテ(1582、33秒9=最速上がり)
13年2人5着ロゴタイプ(1580、35秒3=上がりNo3)
09年1人12着アンライバルト(1587、34秒6=上がりNo2)
04年4人6着ダイワメジャー(1586、33秒9=上がりNo2)

昨年は2着に好走できたとはいえ、遅すぎたダービーの勝ち時計。同日のレース比較で馬場差的にダービーレコードとなった22年2分21秒9とほぼ同じにもかかわらず、時計が2秒4も下回ったことで低調レベルが決定づけられている。だからこそ、2着に踏ん張れたとみればやはり今年の皐月賞上位組も半信半疑がセオリーだろう。24年と22年を比較すると

同日の時計(5F通過-レース上がり時計-最速上がり)

24年2243(622-338=332)、3歳未勝利千六1336(589-347=336)、古1千八1475(614-338=331)、古2二千四2263(642-343=338)、古3千八1448(581-350=339)、目黒記念2323(618-338=329)

22年レースレコード2219(589-352=336)、3歳未勝利千六1337(585-352)、古1千八1460(601-342)、古2二千四2265(643-344)、古3千八で1454(595-341)、目黒記念で2321(625-347=334)

ミュージアムマイルの前走は一番の好走理由は"人が替われば馬が変わる"というまさに典型的な例。慌てて3角過ぎから追い出した2着クロワとはまさに対照的の完璧な騎乗だった。向正面で過怠金の制裁を受けたものの、直線まで派手な仕掛けを我慢。4角では2着クロワの3馬身後ろで射程圏。坂を上がってから2段加速のような瞬発力で着差以上の完勝となった。とにかく追い出してから一瞬にして先頭。最後のムチは残り150。残り50で完全なる先頭に立ったことからも、いかに余裕があったのかがうかがえる。
おそらく単純な能力比較はここでもNo1だが、キャリアの多さが何か引っかかる。けっして多すぎない6戦とはいえ、最近の主流はキャリア5戦以内。6戦だったのは

22年3着アスクビクターモア(年明け4戦目)
19年3着ヴェロックス(年明け4戦目)
16年3着ディーマジェスティ(年明け2戦目)
15年2着サトノラーゼン(年明け6戦目)

結局、キャリア6戦は押せ押せローテでギリギリダービー出走にこじつけたタイプが多いということ。しかもダービーを勝った馬はいない。

さらに前4走以内に千六を使っていたダービー3着以内は前2走以内の上がり時計が大事な要素。

22年1着ドウデュース(皐月賞と朝日杯で最速上がり)

21年3着ステラヴェローチェ(朝日杯で最速上がり、皐月賞で上がりNo2)

20年2着サリオス(朝日杯で上がりNo4、皐月賞で上がりNo2)

19年2着ダノンキングリー(朝日杯不出走、前々走の共同通信杯で最速上がり、皐月賞で上がりNo4)

18年2着エポカドーロ(朝日杯不出走、前々走のスプリングSで上がりNo5、皐月賞で上がりNo4)

ミュージアムは最速上がり3回経験しているものの、すべて重賞以外が大きな懸念材料。前2走はそれぞれ上がりNo3、4で過去の歴史的数字はクリアしてもどこか不安を残す数字となった。

クロワデュノールの前走は客観的にみても鞍上の慌てぶりが目立っていた。クラシック無縁の鞍上がやらかした一戦と納得できても、何の意図で何を目標に早仕掛けだったかがまさに不可解そのものだった。
向正面でこの馬より前の位置取りだったは15、13、10人気。名手でなくても即座に先行馬を見切って後続の人気馬を意識するのが常識的な乗り方。向正面過ぎからマクっていったのが8、11、17人気も何の不安も心配もなく、終わってみればこれらの馬の着順は12、18、14、15、8、17着。それにもかかわらず、これらの馬を目標にしたことが鞍上のすべてを表すだろう。ごく普通に考えてもこれらの馬の人気をまったく理解しないで乗ったことが濃厚となっている。人気馬の出方よりただただ周りの出方だけの早仕掛けはベテラン騎手としては致命的、矯正不可能な欠点だろう。大一番のダービーではイップスを心配するほど。
デビュー2戦連続の最速上がり、前々走が上がりNo2で前走が上がりNo8。へぐりがあって割り引きが必要だが、この落差は馬自身の早熟シグナルとも受け取れる数字。血統的にも二千四歓迎どころか、千八に良績集中のきょうだい馬が勢ぞろい。負のイメージを強める背景で距離的にも確かな裏付けなしが現状だ。
時計と上がりを求められた皐月賞のポカはスピードと瞬発力の限界を示した内容ならば、極限時計と極限上がりとなることを仮定したダービーではひとまず評価を下げるべき。昨年の超低調時計になることを待つ。

皐月賞1~3着がダービーで人気は理解できるとしても、ファンダムの人気は驚きしかない。同じ毎日杯からの直行で結果を出したシャフリヤールとは似ても似つかぬ落差と格差。どの馬とオーバーラップさせて人気なのか、まさに不可解。少なくても持っている数字は過去の歴史をひっくり返すような悪条件が揃っていることは間違いない。
まずキャリアの少なさ。過去30年の歴史の中、キャリア3戦以内で勝ったのは96年フサイチコンコルド、21年シャフリヤールのみ。21年で制覇の前例を作ったために、22年以降に一気に増えていっている。
22年イクイノックスダノンベルーガピースオブエイト。23年ソールオリエンス。24年ジャスティンミラノシックスペンスビザンチンドリーム

確かに結果を残した馬も存在するが、22年2着イクイ(すべて千八以上で皐月賞2着からダービーへ)、4着ダノンベルーガ(すべて千八以上で皐月賞4着から)。ファンダムに成績が似ている18着ピースはすべて千八以上で3連勝で毎日杯制覇から挑戦も惨敗している。23年2着ソールオリエンス(すべて千八以上で皐月賞1着から)。24年1着ジャスティンミラノ(すべて千八以上で皐月賞1着から)、9着シックスペンス(千六⇒千六⇒スプリングS)、ビザンチン(すべて千八以上で皐月賞13着から)。
シャフリ以外でダービー好走例は前走が皐月賞が大前提、しかも好走が絶対的な条件となっている。
そもそもシャフリとは絶対的な違いがある。東京経験の有無、前走毎日杯の違いすぎる時計、マイル経験の有無。共同通信杯2着、毎日杯レコード勝ち、すべて千八以上のシャフリとは並べることのできないレベル差ということ。そもそも前走の時計が同日の3歳1勝より劣ったことが勢いを含めてすべての印象を悪くさせた。ペースの違いがあるとはいえ、5ハロン通過で1秒遅く、勝ち時計が格下とほぼ同じという馬がダービー直結などどう転んでも不可能な計算。前2走で少し行きたがっていただけにスムーズな折り合いになることも半信半疑ならば、完全見切りでもいい。

マスカレードボールも人気先行の嫌い。正直、前走は展開にはまっただけと割り切っている。そもそも5ハロン通過がまったく同じだった同日の未勝利よりわずか0秒5上回っただけの共同通信杯。上がりNo3で辛勝の制覇も加えると重賞ホルダーという威厳も凄みもないことは一目瞭然。
前走は3角前でかなり先頭から置かれたが、4角で勝ち馬より2馬身後ろまでラチに近い立ち回りでとれたことが大きかった。直線も外へ出しすぎず、馬群を縫ってロスなし不利なしで抜け出せたことも追い風になった事実。坂上までで勝ち馬に引き離されて最後は同じ脚色だったものの、本来ならば最速上がりが当然の位置取りと流れと直線の捌き方だったことは間違いない。これだけ展開が向いたスムーズな立ち回りで上がりNo2は致命的な欠陥。ダービー好走可能な下地のある可能性は残しているとしても、やはり距離への試練、時計と瞬発力を同時に求められた際の極限勝負で確かな裏付けはない。見た目の非力さは母父ディープの名残なのか。どちらにしても前走から馬体減となれば一気に赤信号が灯る。

皐月賞4着ジョバンニの特性は勝負弱さと断言していい。大一番を勝つにはかなりの運が必要ということだが、同じ鞍上にもかかわらず、先を見据えた乗り方に徹してこなかったことが最大の汚点。キャリア6戦ながらも絶対的に自信のある好走パターンが固まってないことに驚きだろう。デビュー2戦連続の最速上がり、京都2歳Sは上がりNo2、ホープフルSは最速上がりにもかかわらず、馬の成長より目先の1勝ほしさの安全策を取った前々走がまさに元凶。前走も末脚を信頼した乗り方というより好位抜け出しの器用さ重視の立ち回りはまさに悪手そのものだった。瞬発力自慢が上がりNo5に終わったことでますます本番での乗り方に鞍上が悩むだろう。数字以上にすっきり映った馬体で2戦連続の関東輸送がどう転ぶか。中団より若干後方からこの馬の瞬発力を信じた末脚勝負だけが上位食い込みの唯一の立ち回りとみている。

皐月賞の位置取り、立ち回りで一番厳しかったのはどの馬か。見極めることが今年のダービーの最大の焦点だ。16、17年で皐月賞レコードとなった年は5ハロン通過がそれぞれ58秒4、59秒0。今年は59秒3。前々で仕掛けたクロワなのか、徹底待機したマスカレードなのか、仕掛け合いの中を我慢して位置取り悪化のジョバンニなのか。中団少し後方から先団までマクってこれらの馬より明らかに無駄な脚使ったサトノシャイニングは侮れない。そもそもきさらぎ賞から皐月賞は過去に好走例が極めて少ない最悪ローテで間違いなく皐月賞は叩き台。マクった馬がことごとく惨敗の皐月賞で唯一、勝ち馬と並んで踏ん張れたのがこの馬ならば、価値ある経験を積んだことになるはず。逃げ先行差しという一貫性のない乗り方で4戦2勝、2回の最速上がり。キャリア4戦目、前走が初GⅠを考慮すれば、1分57秒台、勝ち馬より0秒4だけ劣った上がりNo4は胸を張れる数字だろう。ジョッキーらも悩むほど難解な馬場状態となる今年のダービー。どのみち腹をくくった乗り方を強いられれば大外枠など問題ではない。少なくても上積みという点ではマスカレードより上。

最後に付け加え

過去10年以内の皐月賞1分57秒台の決着となったダービーの結果。

24年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ2、6、不出走(ダービー1、3着馬の前走は京成杯1着・2勝馬だが皐月賞除外、皐月賞5着)

17年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ5、7、6着(ダービー1~3着馬の前走は皐月賞5着、皐月賞6着、青葉賞1着・3勝馬)

16年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ3、1、2着。

過去15年以内の1分58秒台は

19年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ4、3、2着(ダービー1着馬の前走は京都新聞杯2着・3歳重賞2回)

15年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ1、4、14着(ダービー2、3着馬の前走は京都新聞杯1着・3勝馬、皐月賞6着)

13年皐月賞1、2、3着馬⇒ダービーでそれぞれ5、2、9着(ダービー1、3着馬の前走は京都新聞杯1着・3歳重賞2回、青葉賞2着・3歳重賞2回)

24年のダノンデサイルは2勝馬でも皐月賞除外で特例ならば、高速決着となった皐月賞の年のダービーは皐月賞1~6着馬か、あるいは前走が二千二以上の重賞2着以内で、なおかつ3歳重賞を2回以上経験済みか、3勝以上かに絞られている。

今年は皐月賞6着馬が不在。結局、該当するのは皐月賞1~5着馬ミュージアムマイルクロワデュノールマスカレードボールジョバンニサトノシャイニングだけ。