
6、2⇒6、2、10、11⇒6、2、10、11 (12点)
デビュー千六からいいきなりの距離延長。バルセシートは新馬の内容が予想外の強さで急遽、ここに照準を当てたというローテだろう。確かに強い内容だった。大出遅れから直線一気。新馬戦としては速い流れでこの馬が理想の位置取りになったことを割り引いても、豪快な瞬発力で最速上がりの数字には納得できる。同日の未勝利より1秒も速い勝ち時計を重視か、レコード馬場なら当然と軽視か。いずれにしても本質マイラーの良血馬が血統的にも未知なる距離に挑むには若干無謀さを感じる。
直線で不利を受けた初戦から目の覚めるようなV字復活。カラペルソナの前走は衝撃的な強さだった。同日の古馬1勝よりわずか0秒1劣った勝ち時計はまさに圧巻。しかもその古馬1勝の最速上がり33秒3を上回ったこの馬の瞬発力の凄さを含めて、低く見積もっても前走終了の時点で重賞連対級の完成度があるということが裏付けられている。日を追うごとにJRAのレースに慣れてきた魅力の鞍上配置も心強い。
手応え十分に直線を向きながらひたすら馬群を割ることに躊躇。ゴーイントゥスカイの前走は"よく勝てた"というのが最初の印象だった。頭角を現してきた若手騎手とはいえ、まだまだ重賞で額面通りに信頼させるほど重賞経験がなく、むしろ前走の悪夢を蘇らせるのがしっくりくるイメージ。スムーズに捌けば最速上がりだった可能性はあるものの、前走を教訓に常に大回りするコース選択をする可能性の方が高いだろう。ひとまず馬より鞍上の力量を測るために一旦評価を下げた。
超高速馬場で本来ならば2分割れが標準レベル。ウイナーズナインの前走は内容的にももうワンパンチ足りない。翌日の未勝利より0秒4上回っただけ。最速上がりは34秒台。未勝利が33秒台だったことから少なくても未勝利と同等か、わずかに上回った程度のレベルに価値を見出せない。
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