
16、12⇒16、12、9、7、3⇒
16、12、9、7、3、2、8、13 (48点)
9-16、12、7-
16、12、7、3、2、8、13、14 (18点)
おそらくGⅠの中で一番逃げ馬有利のレース。逃げ馬揃いでもなぜかペースが落ち着いて前残りを連発。14年創設したがこれまですべて良馬場で5ハロン通過で59秒台が1度もないことにも表れている。即1角だからか、単なる有力馬以外の先行馬の博打乗りが不在なためか。いずれにしても4角3番手以内の人気馬は軽視できない。
14年~24年全良馬場
5F通過623.602.606.616.619.608.603.614.624.609.608
24、23年の逃げ馬いずれも1人気レモンホップは1着。23年8人気3着馬は4角2番手。
22年の逃げ馬15人気レッドソルダートは16着。2着馬は4角2番手。
21年の逃げ馬2人気ソダシは惨敗も2、3番手が4、3着。
20年の逃げ馬8人気エアアルマスは10着。2番手だった10人気インティが3着。
19年の逃げ馬3人気インティは3着。1、2着馬はいずれも4角4番手。
18年の逃げ馬9人気アンジュデジールは4着。1着馬4角3番手、3着馬は5番手。
過去10年で4角3番手以内の馬が馬券圏内ゼロは15年だけ。今年はミスさえなければ常識的には内枠からウィリアムバローズ、ダブルハートボンド、ナルカミ、ペプチドナイルが4角4番手以内が確実。少なくてもこの中から1頭以上は馬券に絡んでくる計算。
前2走は交流戦、しかもいずれも世代レース。6戦5勝でもナルカミは半信半疑というのが本音だ。前走は昨年から名称と開催日が変わって新たになったとはいえ、開催は7月だったことを考慮しても過去に前例のないステップで挑んできたことは間違いない。昨年の勝ち馬フォエバーヤングはジャパンDCを勝った後は地方と海外を転戦。少なくても過去10年で8回、現在5年連続で3着以内が1頭以上存在するJBCクラシックからのステップの方が断然に怖さがある。
ジャパンDC勝ち時計(5F通過-レースの上がり時計(上がりレースラップ)
25年ナルカミ
2037{602-390(129-124-139)}、同日B3で2091(646-389)
24年フォーエバーヤング
2041{616-382(133-122-127)}、同日B1下で2088(653-385)
馬場差の比較対象がB1とB3。レベル差は加味すれば正味10~15ほど今年が速い馬場。時計は上回ってもさすがにフォーエバーのレベルには届いていないことがうかがえる。しかも今年はハイペースのサバイバルレース。最後流した圧勝劇とはいえ、ラスト1ハロンは今年がバタバタのラップ。時計的にも内容的にも24年ジャパンDC3着2053サンライズジパング(チャンピオンズC6着)級の能力評価がしっくりくる。
また逃げ一手という単調な脚質は24年レモンポップとイメージがダブる。そのレモンは良馬場限定の持ち時計No1。単純な時計比較でもNo5だったが、今年のナルカミは良馬場限定No7、単純比較ではNo13。距離経験3戦すべてがJRAにもかかわらず、この平凡すぎる数字に時計勝負となった際の危うさが示されている。
同型ダブルハートボンドは正直、通用するという数字的な裏付けがない。芝も走るスピード血統が時計だけを求められる条件で重賞初制覇。レコード勝ちとはいえ、重賞未勝利馬どころか、オープン特別も未勝利馬に最後猛追されたことは何よりイメージを悪くしている。そもそも前走は同日の古馬1勝で5ハロン通過が59秒6。逃げ馬は9着馬だが、勝ち時計1分49秒6ならば、重賞でレコード勝ちは当然の結果。むしろ良馬場で5ハロン通過61秒6以下を経験してないことに逃げ馬らしいモロさ同居を危惧しなければならないということ。道悪を含めば持ち時計No1でも良馬場限定の持ち時計No7の落差がすべてを物語っている。さらなる追い打ちは上がり35秒台以下の未経験。八方ふさがり状態で挑むだけに少なくても4角1、2番手が好走パターンというスタイルを貫いて底力勝負に持ち込みたい。
最近、多くなってきたダート未勝利で芝馬の挑戦。24年ガイアフォース、23年ジオグリフ。極め付きは21年ソダシだ。ダート未経験馬が2人気になる異常事態。ハナを切ったものの、本来なら残れるラップで惨敗は牝馬特有というより芝馬特有の惨敗として記憶に新しい。今年はこれまでよりひと回り以上のスケールアップしたシックスペンスが対象だが、ゆったり立ち回れる南部杯1戦だけの経験は魅力の鞍上でもさすがに勝ち負けの計算が成り立たない。むしろジオグリフ同様に芝とダートをどっちつかずでそのままスランプ入りのイメージが強まっていく。
ウィルソンテソーロは衰えの引き算。少なくても昨年東京大賞典でフォーエバーヤングに0秒4差まで迫ったころの勢いはすでに失いかけている。海外競馬の不甲斐なさは納得できるが帝王賞の1秒差5着、JBCクラシックの2秒2差は絶望的な着差。南部杯勝ちは立ち回りのうまさ、距離適性の高さと納得すれば、JRAのGⅠでは入着級として評価が落ち着く。
行くしかない逃げ馬がいずれも人気馬。お互い意地の張り合いが起こることが確実ならば、先行争いの直後の立ち回りとなるルクソールカフェにとって理想的な流れになるだろう。すでに二千では完全なる敗北宣言ができるほど距離適性の低さが否めず2、3走前の惨敗は距離がすべてと割り切れる3歳馬。千八5ハロン61秒6しか経験のなかったが、二千の大井でしかも良馬場にもかかわらず5ハロン60秒2は異次元の世界だったか。いずれにしてもここへ向けてのいい経験となった。
キャリア4戦目の6走前に叩き出した1分52秒8は同日古馬2勝より1秒も速い勝ち時計。こちらの方がラップが遅かったことを考慮すれば、すでにこの時点でオープン予備軍、またはオープン級の能力だったことは裏付けられている。千六のレコードホルダーは1分50秒台の決着なら何とかなるか。3歳馬が苦い経験を経てエリートレベルの成長を繰り返している凄さは侮れない。
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