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東京12R穴推奨レース

3連単2軸マルチ16、15⇒1、8、2、7 (24点)

16、1⇒8、2、7 (18点) 16、8⇒2、7 (12点)

15、1⇒8、2、7 (18点) 15、8⇒2、7 (12点)

3連複フォーメーション16-15、1、8、2-15、1、8、2、7、13、14(18点)

馬単16⇔15、1、8、2、7  15⇒1、8

今年のキーポイントは外国馬と3歳馬と好走パターンの変化。

・外国馬
ジャパンCから"世界"というふれ込みを全面に出していた頃から貧相な外国馬の多数来日でお客が嫌気。外国馬はJRA馬場の本質を知ってエリート馬に見向きもされないレースとなるという負のスパイラル。いつの間にか、JRA側も"世界"、"ワールド"という文言が看板から消えたが、最近の外国馬の質と一変して今年は久しぶりに大物が来日する。完全無視でもOKだったこれまでの外国馬の実績とは雲泥の差。欧州最強馬の参戦ということはGⅠで4戦連続の2着からここまでGⅠ3連勝まで上り詰めていることからも証明されている。

・3歳馬
ダービーとオークス1、2着から参戦する3歳馬は極めて優秀な結果を残している。

24年
2着シンエンペラー(ダービー2着)、4着チェルヴィニア(オークス1着)
23年
2着リバティアイランド(オークス1着)
21年
3着シャリフヤール(ダービー1着)、6着ユーバーレーベン(オークス1着)
20年
2着コントレイル(ダービー1着)、3着デアリングタクト(オークス1着)
19年
2着カレンブーケドール(オークス2着)
18年
1着アーモンドアイ(オークス1着)
17年
2着レイデオロ(ダービー1着)、7着ソウルスターリング(オークス1着)
15年
8着ミッキークイーン(オークス1着)

チェルユーバーソウルミッキーが馬券圏外となったが、これらの馬の共通項はすべて牝馬ということ。サンプルは少ないとはいえ、牡馬はすべて馬券圏内。昨年2着のシンエンペラー(ダービー3着)は勝ち鞍が2歳時の2勝のみでも好走したことは大きな驚きだった。今年の3歳馬2頭は微妙な血統背景をどう割り引くかだろう。
クロワは10頭もいるきょうだい馬で長距離実績は皆無。マスカレードは1頭だけ長距離実績を残している馬がいるが、その他は微妙で千八~二千がベスト。どちらも中距離ベターをにおわせる実績と血統背景から主役として扱うにはどこか躊躇する。

・ジャパンCの脚質
14~05年(1-2-3着馬の4角番手)
4-8-13、4-13-2、6-3-15、6-3-9、6-10-2
5-17-11、5-9-3、4-4-4、7-4-7、9-13-13
24~15年
7-2-1、3-4-4、10-12-4、8-2-5、4-9-7
5-2-8、2-1-4、4-7-1、1-9-10、11-11-5

11~20年で2番手以内はわずか2回で2頭。ここ10年では6回で8頭。4番手以内まで広げれば9年連続。15年に1着賞金が3億円に上がってから確実にスロー依存症に陥っていることは間違いない。特に逃げ馬受難のレースだったが逃げ残りもちらほら。とにかく実績のある逃げ先行馬はどんな馬でも軽視をするべきでない。

マスカレードボールの評価はいぜん揺れたまま。前々走まで標準的なメンバーレベルのレースで上がり33秒台後半がこの馬の標準だったが、前走で突然の32秒台は"驚愕ラップ"だったことがすべて。改めて"地に落ちた天皇賞秋"といっていいほど価値を見出せなくなった。
同じ良馬場、同じ二千比較で同日の2歳1勝、前日の2歳未勝利より5ハロン通過が遅いラップ。過去の長い歴史上でも初の珍事ではないだろうか。ロートル騎手らが前々を占拠して先行したものの、コンビを組んだ先行各馬にとって自ら厳しい流れを造り出してしまった。正味4ハロンだけの競馬で上がりレースラップは109-109-111。単純に上がり時計は秀逸だが、勝ち時計は前日未勝利よりわずか1秒4上回っただけ。良さと悪さを同時に含まれているような前走内容だけで二千四を克服できると確約できないのもまた事実。

3歳馬のジャパンC前までの数字

24年
2着シンエンペラー・二千四限定のベスト上がり時計No3
23年
2着リバティアイランド・二千四持ち時計No4
21年
2着シャフリヤール・二千四持ち時計と二千四限定のベスト上がり時計No2
20年
2着コントレイル・二千四持ち時計No6
3着デアリングタクト・二千四限定のベスト上がり時計No2
19年
2着カレンブーケドール・二千四持ち時計No4
18年
1着アーモンドアイ・二千四持ち時計No4、二千四限定のベスト上がり時計No2
17年
2着レイデオロ・二千持ち時計No4。

17年レイデオロ以外は二千四の時計か、二千四の上がり時計でNo6以内の数字を兼ね備えていた。しかも18年アーモンド以外、ジャパンCですべて2着以下も偶然ではないはず。5連勝中で挑んだアーモンドは別格で、今年2頭の3歳馬と比較しても段違いの能力差を感じさせている。

もう1頭の3歳馬クロワデュノールは十中八九、今回は叩き台。凱旋門賞を使った直後からスランプ入りする典型的なムードをここで断ち切れるかどうかがカギとなっている。結局切れ味よりスタミナ、パワー重視という凱旋門賞を適性のない馬が使えば後々、壊滅的なダメージとなることを過去の歴史が物語っている。キャリアの少ない未熟な馬が異国の地で連戦もマイナスに働いたことは言うまでもない。凱旋門賞のタイトルもほしいが、日本で賞金もほしいという今回の休養なしがさらなる深みにはまる可能性さえある。
マスカレード同様にそもそも誇れる数字がない。持ち時計No5だが、単純なベスト上がり時計比較でNo11。二千四限定の上がり時計ではNo12。皐月賞で上がりNo8。ダービーは2分22秒台が確実だった超高速馬場でまさかの23秒台が勝ち時計という恵まれた数字で成り上がってきたことも古馬相手にトーンダウンとなる大きな要因だ。
近年のジャパンC好走馬は最速上がりか、上がり33秒台以下の経験が3回以上が通例。どちらも2回ずつのクロワにとって最凶レベルのジンクスが待っている。

ダノンデサイルはすでに八方ふさがり。新鮮味を失ったコンビ続投も完全に裏目に出るだろう。3走前からその兆候はあった。折り合い下手な鞍上が乗るたびに折り合い難が強烈になって案の定、前走は致命的なほど強烈な引っ掛かり具合。前か、後ろかの両極端の乗り方を連発して勝負勘もすでに衰え顕著な前任騎手と同様に、追えても修正できない折り合い下手はどうにもならない弱点となる。もとよりダービー前まで上がり33秒台以下の経験がなくてダービー馬となった異色の馬。致命的な決め手不足を抱えて有馬記念は納得の逃げの手だったが、続くAJCCは上がり36秒台で最速上がりとなるような低調メンバーだから勝てただけ。こういうタイプこそが凱旋門賞のイメージにしっくりくるが、前走は予想外の英国遠征。クラブ馬ゆえに無謀、無意味に近い挑戦でも決行できたのだろう。JRA馬場では時計か、上がりを求められた時点でギブアップ確定。ダービーはあくまで2分22秒台が確定だった超高速馬場で2分24秒台の決着だから上がり33秒台の脚を使えただけ。スタート直後の折り合いで早くも勝負が決まる。

ジャスティンパレスにはディープ産駒らしい衰えの兆候が止まらない。前々走で久しぶりの最速上がりでも35秒台は馬場を割り引いても納得できない平凡さ。前々走を除けば瞬発力型がジャパンC以降、前5走から3走前までNo4、7、5。完全なる追い打ちが前走の上がりNo7だった。勝ち馬より4角の手応えは上だったが、若干スムーズに捌けなかったことを考慮しても、一瞬の脚で終わった末脚に限界がみえた。二千四、二千五にまったく良績なく、年齢的にもピークを過ぎた6歳冬。昨年5着よりパフォーマンスが上がることは考えにくい。

JRA馬場と似て日本馬の好走が多数あるドバイで能力を評価すべき。カランダガンの特徴はドバイシーマがすべてを表しているだろう。前走で残り3ハロン通過時に勝ち馬ダノンデサイルの差とゴールした際の差はわずかに縮まっただけ。言い換えればダノンよりわずかに上回る上がり時計、わずかに上回る瞬発力だったということ。
過去ジャパンC出走馬のドバイシーマCの結果 

ジャパンC着順 馬名・ドバイシーマ着順(着差)

24年
5着ジャスティンパレス・4着2272(05差)
7着スターズオンアース・8着2284(17差)
8着オージュストロダン・12着2300(33差)

23年
1着イクイノックス・1着レコード2256(2着07差)

22年
2着シャフリヤール・1着2268(00差)
10着ユーバーレーベン・5着2270(02差)

19年
1着スワーヴリチャード・3着2274(03差)
9着シュヴァルグラン・2着2274(03差)
11着レイデオロ・6着2291(20差)

18年
9着サトノクラウン・7着2305(11差)

17年
12着サウンズオブアース・6着稍2345(22差)

16年
8着ワンアンドオンリー・5着2278(09差)
10着ラストインパクト・3着2275(06差)

15年
7着ワンアンドオンリー・3着2290(08差)。

ジャパンC勝ち負け可能なイクイシャフリ並みのスピードも瞬発力もなく、むしろ時計的に前後しているユーバーシュヴァルラストとイメージをダブらせるのが正解か。ダノンデサイルは単純なベスト上がり時計比較でNo9。経験豊富な二千の持ち時計No9よりカランはわずかに上回る程度のスピードと瞬発力とみる。いずれにしても生粋の欧州血統。上がり33秒台前半の脚をいきなり使えるとは過去の歴史からも無理がある。
そのダノンデサイルはAJCC前の時点で二千四の持ち時計2分24秒3。最速上がり1回、上がり33秒台以下1回。どちらもたった1回だけという瞬発力勝負に課題のあったジリっぽさ。この程度の馬よりわずかに上回った瞬発力だけで日本参戦は常識的には通用しないだろう。ここ何年の外国馬より数段もレベルが高いことを認めても、異質なJRA馬場に泣くことは目に見えている。
仮に凱旋門賞をヨーロッパNo1レースとするならば、日本No1がヨーロッパNo1になれないと同じく、ヨーロッパNo1が日本No1になれないと同じ。芝とダートの違いまでとは言わないが、フランスの芝と日本の芝を同一にする考え方が間違っていることはこれまでもこれからも記憶と記録をしっかり刻まなければならない。

狙いはシンエンペラー。大一番での勝負強さに注目した。常識的なラップで未だ経験不足で単調な先行馬に一抹の不安はあるが、ここまで弥生賞2着は最速上がり、ダービー3着は上がりNo3で33秒4。極め付きは4走前のジャパンCで上がりNo3で33秒1。少なくてもJRAではキャリア3戦目から走るたびに上がり時計を短縮。昨年はあくまで絶対的な展開の利が味方したことを割り引いも自分のスタイルを貫けば、常に瞬発力型並みの脚が使えることをすでに証明している。平凡な持ち時計でも二千四限定の上がり時計はここでNo2が並みの逃げ先行馬でないことの証。何より昨年は破格の瞬発力だった最速上がりのドウデュースに次ぐ数字で、しかも上がりNo3のジャスティンパレスに上がり差0秒2、上がりNo4のドゥレッツァダノンベルーガシュトルーヴェに0秒3差は超スローの瞬発力勝負で絶対的な差といえる快挙だった。強引にいけば楽にハナを切れる外枠はむしろイメージどおり。失うものは何もないという絶妙な人気も大胆な騎乗を可能にされるだろう。接戦か、惨敗かの二択。