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東京裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R8R
9R10R
11R12R
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東京11R穴推奨レース

3連単フォーメーション9、5、13⇒7⇒9、5、13、3、11、14、8 (18点)

9、5、13⇒9、5、13、3⇒7 (9点)

9⇒5、13、3、11、14、8⇒5、13、3、11、14、8 (30点)

3連複フォーメーション5-9、13、3、11-9、13、3、11、14、8 (14点)

馬単9⇔5、13、3、11、14、8

3歳のGⅠ未勝利馬がどうやら1人気。ひと昔前までなら確実に"いいお客"としての扱いだが、天皇賞秋のレベル低下もまた現実。ジャパンC、有馬記念の賞金大幅アップでレース体系が完全に崩れたのが昨今の傾向。今やぶっつけ本番が主流のローテだけに有力馬はここ全力という馬が確実に減っている。
過去20年で3歳馬は計25頭。GⅠ未勝利馬が天皇賞秋3着以内は2頭。その2頭が直近のケースとはいえ、あくまで一過性の結果とみた。

24年未出走

23年未出走

22年
1着1人イクイノックス(東スポ杯2歳S1着。皐月賞2着、ダービー2着。前走ダービー)
3着4人ダノンベルーガ(共同通信杯1着。皐月賞4着、ダービー4着。前走ダービー)
9着5人ジオグリフ(札幌2歳Sで1着。皐月賞1着、ダービー7着。前走ダービー)

21年
1着3人エフフォーリア(共同通信杯1着。皐月賞1着、ダービー2着。前走ダービー)

20年未出走

19年
6着2人サートゥルナーリア(ホープフルS、神戸新聞杯1着。皐月賞1着、ダービー4着。前走神戸新聞杯)
15着13人ランフォザローゼス(重賞未勝利。ダービー7着。前走毎日王冠5着)

18年未出走

17年
6着4人ソウルスターリング(ジュベナイルF、チューリップ賞で1着。桜花賞3着、オークス1着。前走毎日王冠8着)

16着17人カデナ(京都2歳S、弥生賞で1着。皐月賞9着、ダービー11着。前走神戸新聞杯9着)

16年未出走

15年
5着4人アンビシャス(ラジオNIKKEI賞1着、3歳春GⅠ未出走。前走毎日王冠6着)
17着7人サトノクラウン(東スポ杯2歳S、弥生賞で1着。皐月賞6着、ダービー3着。前走ダービー)

14年
3着1人イスラボニータ(東スポ杯2歳S、共同通信杯、セントライト記念で1着。皐月賞1着、ダービー2着。前走セントライト記念)

13年
5着4人コディーノ(札幌2歳S、東スポ杯2歳Sで1着。皐月賞3着、ダービー9着。前走毎日王冠7着)

12年
2着1人フェノーメノ(青葉賞、セントライト記念で1着、ダービー2着。前走セントライト記念)
5着3人カレンブラックヒル(ニュージーランドT、NHKマイルC、毎日王冠で1着。前走毎日王冠)
6着8人ジャスタウェイ(アーリントンCで1着。NHKマイルC6着、ダービー11着。前走毎日王冠2着)

11年
未出走

10年
2着4人ペルーサ(青葉賞1着。ダービー6着。前走毎日王冠5着)
4着17人オウケンサクラ(フラワーC1着、桜花賞2着、オークス5着。前走秋華賞11着)
14着6人アリゼオ(スプリングS、毎日王冠1着、皐月賞5着、ダービー13着。前走毎日王冠)
15着18人コスモファントム(重賞未勝利。ダービー10着、ジャパンDダービー2着。前走白山大賞典3着)
17着7人エイシンアポロン(京王杯2歳S1着、皐月賞11着、NHKマイルC9着。前走毎日王冠2着)

09年
未出走

08年
3着3人ディープスカイ(毎日杯、神戸新聞杯で1着。NHKマイルC、ダービで1着。前走神戸新聞杯)

07年未出走

06年
3着2人アドマイヤムーン(札幌2歳S、共同通信杯、弥生賞、札幌記念で1着。皐月賞4着、ダービー7着。前走札幌記念)
9着12人サクラメガワンダー(ラジオたんぱ杯1着、皐月賞6着、ダービー10着。前走毎日王冠9着)

05年
8着15人ストーミーカフェ(札幌2歳S、共同通信杯を1着、3歳春GⅠ未出走。前走神戸新聞杯8着)
16着10人キングストレイル(セントライト記念1着、3歳春GⅠ未出走。前走セントライト記念)

イクイノックス
持ち時計二千No12、二千四No1、ベスト上がり時計No6、二千限定上がり時計No11(二千1戦)、最速上がり3回(3歳時経験あり)
ダノンベルーガ
持ち時計二千No13、二千四No2、ベスト上がり時計No3、二千限定上がり時計No2(二千2戦)、最速上がり2回(3歳時経験あり)
マスカレードボール
持ち時計二千No7、二千四No2、ベスト上がり時計No7、二千限定上がり時計No10(二千2戦)、最速上がり2回(3歳時経験なし)

20年間で2頭だけ通用した3歳馬とマスカレードボールが同等の評価をできないことは上の数字にすべてが示されている。持ち時計は上回ったものの、肝心の瞬発力は2頭より明らかにひと回り以上もランキング不足。そもそも二千の適性が2頭と同レベルなのかも微妙になっている現状でこの過剰すぎる人気はどうにも理解できないのが本音。

ミュージアムマイルは千六~二千までが限界と割り切ればすべての歯車が噛み合う。前々走は時計の出やすい高速馬場。同日3歳未勝利千六で1分33秒2ならば2分10秒台は標準レベル。左回りに難癖をつけられているが、前々走はいい脚一瞬で終わり、最後は完全に止まった脚色にもかかわらず、終わってみれば上がりNo3が能力の高さということ。もとより母ミュージアムヒルは千六が限界だったマイラーで、ダービーは距離が敗因だったと納得すべき。惚れ惚れする馬体はまさに3歳馬の充実期を示す象徴的な見た目。二千、千六はそれぞれキャリア3、2戦で持ち時計がいずれもNo6。マスカレードとは明らかに違うスピード。距離適性もこちらの方が上というイメージが強く、本質的には互角以上。

牝馬が牡馬混合のGⅢを勝っても驚かないが、GⅠを勝つにはかなりの実績が必要であることは現代の常識。シランケドが初の牡馬相手のGⅠでこの人気はあり得ないだろう。二千(411000)でも持ち時計No11。しかもここ1年間で千八以上、なおかつ坂コースの上がり時計は34秒7がベストという平凡さ。世代レースのGⅠ勝ちとなった前走2着エネルジコを物差しにしての人気高騰なのか。いずれにしても前走を基準は危険。
過去10年3着以内の30頭中牝馬は4頭。21年3着グランアレグリア、20年1着アーモンドアイ、3着クロノジェネシス。19年1着アーモンドアイ、3着アエロリット。天皇賞秋までにグランアーモンドはGⅠ5勝。クロノはGⅠ2勝。アエロはGⅠ1勝でシランケドとはまさに天と地、月とスッポン級の格差はどう転んでも縮まらない。

ジャスティンパレスはすでに白旗状態だ。時計と瞬発力を同時に求められ続けた結果、最近の体たらくは結局6歳ディープ産駒という血統的な衰えの前兆。この馬のピークは間違いなく昨年の天皇賞秋で、当レースで自身のベスト上がり時計から1分57秒6を叩き出した。5走前は上がり33秒台だったが、その後は33秒台未経験。ディープ産駒の衰えの象徴となる数字がはっきりと表れたことで一気に評価を下げている。今年は行きたい馬と行くしかない馬が明白に分かれて単純な瞬発力勝負になる可能性は低く、陰りの出ている状態からV字回復は過去のディープ産駒成績からも極めて難しい。ひたすら引っ張り込んで最速上がりとなった前走で上がりNo2より0秒1上回った程度の数字にも強調点がないだけに、狙うにしてもワイドライン前後。

タスティエーラは昨年の3着馬だが、同じイメージを浮かべるべきでないだろう。昨年と同じ約半年ぶりでも昨年は年内3戦目が今年は2戦目。しかも当然、年齢は1歳加算。6歳馬が1年間でわずか2戦だけの経験では、さすがに同じ扱いはできないということ。そもそも本質的に絶対的な瞬発力不足を抱えているサトノクラウン産駒。これまで逃げ先行馬でもないのに最速上がり未経験。それでもダービー制覇、皐月賞と菊花賞と天皇賞秋を2着の実績はまさに神がかり的な立ち回りのうまさで好走してきたということ。3走前も上がりNo7。最速上がりより0秒9も遅い上がり時計にもかかわらず、2着に食い込めたことが驚きでもあった。昨年の天皇賞秋は2年前より5ハロン通過で2秒2も遅かった超スロー。少なくても今年は昨年より速くなって真価が問われる。

メイショウタバルの天皇賞秋は試練しかない。前走はあくまで展開の利、鞍上マジック。残り5ハロンから11秒台突入という絶妙なラップを刻んで他馬になし崩しに脚を使わせた結果に持ち込んだことが勝因だろう。いずれにしても馬場を考慮しても平凡すぎる勝ち時計。歴史的にも強調点に乏しいGⅠレースとなった。少なくてもこのレースでは時計か、瞬発力か必ずどちらかを求められる条件。歴史的にも示されているが、この馬は上がり33秒台以下が未経験で対応できるかどうかの疑問を残した。しかも二千の持ち時計はNo14。行くしかない逃げ馬がギブアップ確定の外枠を引いたことで人気ほど妙味のないことが際立ってくる。今期のGⅠで逃げて好調の鞍上でも神通力はここまでか。