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東京裏読み
関東
1R3R4R8R
11R12R
関西
2R3R5R6R7R10R11R
ローカル
2R5R6R10R
11RJRAホームページ

東京11R

3連単BOX1、9、5

3連単フォーメーション1、9⇒1、9、15、13、14⇒

1、9、15、13、14 (24点)

3連複フォーメーション1-9、5、15-9、5、15、13、14、12、18、6(18点)

馬単1⇒9、5、15、13、14、12   9⇒1、5、15、13

近年はマイラー、またはスピード馬の好走が連発していることは過去の歴史からも明らかに強い傾向。むしろデビュー当初からオークス標準のような距離マネジメントに徹したタイプはことごとく失敗しているのが現実。二千以上に固執するようなローテは今や昔話でとりわけ近年では怖さがなくなっている。道悪のオークスは久しくないが、今年の桜花賞が稍重の発表以上にハードな馬場だっただけに21年に起きた桜花賞上位馬が総崩れという結果になることは極めて低いとみている。

いずれにしても近年のオークス基本である桜花賞3着以内でなおかつ桜花賞で上がり時計No3以内の馬は

24年 馬券率100%
2着ステレンボッシュ(桜花賞1着上がりNo3)
3着ライトバック(桜花賞3着上がりNo1)

23年 馬券率100%
1着リバティアイランド(桜花賞1着上がりNo1)

22年 馬券率100%
1着スターズオンアース(桜花賞1着上がりNo3)

21年 馬券率0%
11着ファインルージュ(桜花賞3着8人気上がりNo3)
3走前が千四、オークスで上がりランキングNo11

20年 馬券率100%
1着デアリングタクト(桜花賞1着上がりNo1)

19年 馬券率50%
3着クロノジェネシス(桜花賞3着上がりNo2)
11着シゲルピンクダイヤ(桜花賞2着7人気、上がりNo1)
1勝馬、オークスで上がりランキングNo2

18年 馬券率100%
1着アーモンドアイ(桜花賞1着上がりNo1)
2着リリーノーブル(桜花賞3着上がりNo3)

17年 該当馬なし

16年 馬券率100%
1着シンハライト(桜花賞2着上がりNo3)

15年 馬券率100%
3着クリミナル(桜花賞2着上がりNo2)

過去10年で該当馬12頭中、馬券圏外となったのはわずか2頭だけ。21年ファインルージュ、19年シゲルピンクダイヤは距離ローテや1勝馬など、今年の該当馬と比べたらかなりの格下感が否めない。

今年の桜花賞1~3着馬は上がりランキングNo1~3ですべての馬が該当する。中でもアルマヴェローチェには絶対的な信頼を置ける。桜花賞は最近主流となっているジュベナイルFからのぶっつけだったが結果的に失敗。1度叩いていればという"たられば"は禁物としても、悔やまれる一戦になったことは間違いない。さらに勝ち馬との決定的な差は鞍上だった。この馬は決して賞賛するような騎乗でもなく、また非難する騎乗でもなかった。まさに可もなく不可もなくという立ち回りだったが、勝ち馬は見事なまでの騎乗内容だった。
JRAのGⅠたった1勝ジョッキーとワールドクラスのジョッキーとの差が如実に表れたということ。アルマは終始勝ち馬より1、2頭分ほど外を回り、4角で馬場を意識しすぎて外へ。勝ち馬は内に潜り込んだことが明暗を分けたターニングポイント。当日の馬場が内過ぎず、外過ぎずがヴィクトリーロードだったことをしっかり頭に入っていたかどうかの差。結果論とはいえ、この馬にとって不必要のコース変更となったことが否めない。残り1ハロン先頭の勝ちパターンで勝ち馬に内から差されたことがコース選択のわずかな差が勝利の差となったことが決定づけられている。しかも最後の最後に盛り返した脚色にますます勝てたレースを色濃くした結果となってしまった。いずれにしても前2走のGⅠ2戦で連続の最速上がり。3歳牝馬トップの瞬発力型は馬場不問。むしろ超高速決着が未知数だっただけに理想的な条件となったか。馬体的にはドマイラーというバランス体型でもなく、少なくてもエンブロより距離延長は条件好転。

エンブロイダリーの前走は神がかり的な手綱捌きだった。いくらか行きたがる折り合いに苦労したものの、出遅れたことを即忘れさせる2着馬の真内の位置取り。4角で2着馬が外へ出したとは対照的にこの馬は内に潜り込んでさらに2着馬よりロスを抑えたことが勝因につながった。一旦、完全に差し込まれながらも残り1ハロン過ぎから差し返せたのは終始2着馬よりスタミナロスを抑えられたことが最大の要因=鞍上の勝負勘の鋭さ。直線早々に窮屈になってもまったく動じず、上がり時計は2着馬より劣りながらも差し切った内容は称賛レベルの騎乗ぶりだったことは言うまでもない。
恐らくこの馬にとって最高レベルの立ち回りだったこと、道中少し行きたがっていたこと。この2つを嫌ってアルマと互角の評価を若干下げただけ。母父クロフネのGⅠ牝馬はクロノジェネシス(オークス3着)、スタニングローズ(オークス2着)、レイパパレノームコア。オークスとの相性はいい。

リンクスティップは変幻自在の立ち回りというより、深刻なスタート難を抱える悪癖馬のイメージが強まった。結局、一番の好走パターンを探れないままで大一番へ。前走は必要以上に置かれた位置取りから無謀な大マクり。しかも4角ブン回し。ハイペースだからこそ、一応の恰好がついたが、本来ならばこれだけ雑に乗れば乗り替わり確定の質の低い立ち回りだったことは間違いないだろう。
3走前から一戦ごとに距離短縮はごく稀な悪ローテ。デビューから前々走まで距離短縮が続いて前走から一気の距離延長は15年ルージュバックとまったく同じ距離マネジメントだが、絶対的な差が示されている。

ルージュ
重賞ホルダーの3勝馬、東京経験済み、最速上がり3回、上がり33秒台以下3回、単純なベスト上がり時計比較でランキングNo1

リンクス
重賞未勝利、東京経験なし、最速上がり1回、上がり33秒台以下0回、単純なベスト上がり時計比較でランキングNo11

ポツン最後方待機がはまったのはハイペースかすべて。展開の恩恵を受けたフロック駆けの可能性も否めないだけに持っている数字に凄みはない。過去10年のオークス3着以内となった1勝馬は21年ユーバーレーベンだけ。1勝のみとはいえ、ジュベナイルF3着を含んだ重賞2着1回、3着3回と乗り方ひとつのレースが続いていた事実。その21年オークスは桜花賞をレコード勝ちして人気を集めたソダシが負けた波乱のオークスだったことも付け加えておく。

トライアル組は時計だけというイメージが強い。フローラSの1分58秒台は単純な数字比較ならば胸を張れる記録でも同日千八未勝利で1分46秒台、千六の3歳1勝で1分32秒台という超高速馬場では強調点に乏しくなっていく。少なくても24年1分59秒0の勝ち時計より価値を高めることはできず、前走12キロ減で激走したカムニャックは体調面でも不安先行が現実か。

フラワーCはフローラSより深刻な低レベルだろう。翌日の古馬3勝とほぼ同じラップを刻んで勝ち時計が0秒9も下回れば、実質古馬2勝前後のレースレベル。桜花賞が同日の古馬2勝より0秒9上回ったことを物差しにすれば、少なくてもレーゼドラマパラディレーヌは桜花賞組より二回り以上も格下が否めない。

やはり桜花賞惨敗組からの狙いはセオリーになる。2戦連続で折り合い難はまさに鞍上の衰えが結果に直結。乗り替わりの英断が下せなかったビップデイジーの春は風前の灯火。キャリアを積んで成長を促すことより、ダメージの心配だけが先行して最小キャリアで挑むエリカエクスプレスもある意味、勝負ができなかった"負け犬"。ただただ出走だけにこじつけただけの低空飛行の成長力だったことは上がり34秒台以下が未経験にはっきり表れている。過去10年でオークス3着以内でベスト上がり時計が34秒5以上だったのは7頭。

ベスト上がり時計・馬名・オークス着順
23年
34秒2ハーパー2着(最速上がり0回、二千を経験済み)
34秒2ドゥーラ3着(最速上がり4回、千八までの経験)

21年
34秒4ハギノピリナ3着(最速上がり1回、二千四を経験済み)

20年
35秒3ウインマリリン2着(最速上がり1回、二千以上を経験済み)
34秒8ウインマイティー3着(最速上がり2回、二千以上を経験済み)

16年
34秒6チェッキーノ2着(最速上がり4回、二千を経験済み)
34秒6ビッシュ3着(最速上がり2回、二千を経験済み)

最速上がりも未経験で何より距離千六までの経験ながら平凡な上がり時計の記録でオークスを好走した馬は皆無ということ。大外枠を引いたエリカの生き残る道はハナ切った際だけ。